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2011年11月02日

イノブタ(猪豚)を極める

思いもかけなかった事ですが
このたび
イノブタ(猪豚)がほぼ一頭分!
 (解体され、冷凍された状態で)
我が家に登場しました。

イノブタとは猪と豚を掛け合わせたものです。
国頭でイノブタの生産に携わっていらっしゃる方よりの提供です。
生産者のお一人T氏の奥様が、当ラッコルタの会員様・・というご縁です。

は勿論、内臓から、皮、骨にいたるまでいかに調理すればよいか・・・

イノブタ君の命を無駄にせず美味しくいただくにはどうするか・・・
肉食文化の大先輩であるイタリア料理に学ぶことが絶対あるはず・・・

という生産に携わる皆様の熱い思いがあって、
微力ながら私がお手伝いするに至ったのが事の経緯です。


   27日(日)
   関係者の皆様6名様に私達夫婦が加わって夕方からにぎやかに試食会が始まりました。
   遅れて、新規開店準備で忙しい雅君も駆けつけてお手伝いいただきました。   

   さて・・・私はというと・・・イノブタ肉を扱うのは初めて。
   しかし、私がイタリアで修行させていただいたリストランテは、(肉が中心の)フィレンツェの
   伝統料理店。
   厨房にて、マエストロの巧みな肉料理技術を目の当たりにし、勉強し、食してきました。

   また、近隣のシエナ市は、7月と8月の2回行われる危険な競馬パリオPalio
   (裸馬にまたがった騎手がカンポ広場を3周、全力疾走する)で世界的に有名な地で
   ついでに言えばシエナ市民はこの地域対抗レースに一年の精力を傾けます。
   毎年必ず怪我人がでます。


   そして・・・そればかりでなく、猪の料理でも極めて有名な地域なのです。
   私はこの地にも何回も足を運び、猪のソーセージ、サラミ、ハム・・・
   そして猪肉のラグー(ミートソース)などを食べ歩きました。
   私のこの経験が
   多少なりとも今回のお役に立てるのではないか・・・とまあそんなところです。

   今回扱ったのは
   1.肩ロース肉/モモ肉  2.心臓  3.腎臓  4.肝臓(レバー) 5.脾臓
   6.スペアリブ  7.首骨  8.ヒレ肉
   以上です。
   顔全体、尻尾、てびち・・・の部分は次回に回すことになりました。

   ブログUPにあたり
   私自身が調理の手が離せなかった事もあり
   あまり良い写真が撮れていません。
   多少ピンボケ気味だったりしますがご覧いただければ幸いです。

イノブタ(猪豚)を極める



♪ スペアリブのオーブン焼き  

イノブタ(猪豚)を極める












          肉の部分があまりついていなくて(解体するときかなり削ぎとったらしい)
          ある意味「骨ばかり」
          ところが、骨にしがみつくようについている肉が焦げて美味しい。
          旨みの濃いこと吃驚です。
          ここで皆さんしばらく骨と格闘で無言でした。
          眼ばかりが「旨い旨い」と・・・・・

♪ 心臓の香味揚げ(私のひらめきレシピ)

          あっという間に売れてしまい写真ありません。

♪ 3種の臓器のレバーペースト
 
イノブタ(猪豚)を極める


フィレンツェには「クロスティーニ アッラ フィオレンティーナ=(直訳)フィレンツェふうのカナッペ」というのがあり、これはパンにレバーペーストを盛り上がるほど塗ったカナッペのことです。
店によって様々な工夫があり、一軒ごとに味が違います。

イノブタ(猪豚)を極める
イノブタ(猪豚)を極める










今回のものは、私が食べ歩いて身体で覚え自分の好みに集大成した私だけのレシピです。
教室では時々「豚と鶏のレバー」で作りますが、今回のイノブタは
旨みは濃いのに、上品で軽くレバー好きの皆さんの絶賛を博しました。

フィレンツェで売り出せば評判になること間違いなしコレ!
実は、白い皿に盛ったものは、後から写真用にセッティングしたものです。

♪ フィレ肉の変わりカツ  

  一つ上のテーブル写真の左奥。
  周りにまぶしたパン粉はラッコルタ特製。
  そこにフレッシュハーブとパルミジャーノをミックスしました。

♪イノブタ肉のラグー

イノブタ(猪豚)を極める



  いつもの豚肉のラグーと比べて
  「さらっとした脂、上品な旨み、食べ飽きない肉の味」が際立ち
  絶品と言ってよい仕上がりでした。

まとめ  
  はじめ、豚に比べて野獣臭が濃いのでは・・・と予想したのですが、全くの逆。
  本土ではかなり以前から地域限定で食べられていますが
  90%は「しゃぶしゃぶ」のようです。
  脂身がさらっとして甘みがあるので、確かに一番の食べ方と思いますが
  今回は新たな食べ方と美味しさを模索しました。
  ある程度は成功であったと
  ・・・満足気なメンバーの方々のお顔を拝見して・・・思いました。

  次回ブログでは、当日の番外編を掲載予定です。



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Posted by Viva Raccolta ! ! at 23:52│Comments(4)素敵な食材
この記事へのコメント
私も時々イノブタをいただきます。

やはり、脂身が美味しいで、シャブシャブが定番です。
それと、伝統のスーチキにして、ゆで豚で味わっています。
一頭分は驚き、私が頂くのはわづな量です。

さすがイタリアン、肉食文化とハーブやスパイスのコラボ、次回のアップ、楽しみにしています。
Posted by ガチマイおばさんガチマイおばさん at 2011年11月04日 07:04
返信が遅れゴメンナサイ!

私にとって、新しい食材を扱うのは至福の時です。
とてもとても楽しかったです。

このところ煩雑な用件が多く、ブログネタはたまるのですが、更新がなかなか思うようにいきません。

番外編・・・できるだけ急ぎますネ^^
Posted by Viva Raccolta ! !Viva Raccolta ! ! at 2011年11月06日 01:17
スペアリブ美味しそう・・・

ご無沙汰していてすみません。
先生のイノブタとの格闘目に浮かびます(笑)

なかなか教室へはいけずブログを楽しみにしています。

来月はオリオンのワイン会参加しますか?
Posted by アールズアールズ at 2011年11月06日 11:27
こちらこそご無沙汰しています。

12月のワイン会は「特クリスマス」で、素敵な企画が用意さtれていると思います。
出来れば出席の方向で考えています。

今月20日(日)が教室親睦会です。
Yさんはご都合が悪いとおっしゃっていましたが、貴女はいかがですか?
Kさんを誘ってご参加になりませんか?

まだご案内していませんが
年末に「おせちオードブルセット」を作る企画があります。
近々、ブログアップしますのでご覧ください。
Posted by Viva Raccolta ! !Viva Raccolta ! ! at 2011年11月06日 19:12
 
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