2009年06月04日
普通に歩けるって素晴らしい
こんなこと言うと「あなたが何で?」と思われるかもしれない。実は、東京から移住して半年後の2005年1月、あわて者の私は風呂場で後ずさり状態に転び、左膝の皿を複雑骨折した。入院、手術を経て1年くらいで人目には何とか「普通に歩いている」と見えるようになった。
そんなある日、買い物の袋を重そうに下げて歩いていた私に「大丈夫ですか?無理しないで休み休みがいいですよ」と、後ろから男性の優しい声がした。びっくりして振り返ってもっと驚いた。その方は義足をつけて私よりもはるかに大変そう。
「私、歩き方変ですか?」「そりゃあ分かるよ。なんたって自分は1年間苦しんでいるからさあ。2度と歩けない・・・とまで言われてさあ。悔しくてリハビリ頑張って何とか歩けるようになったよ。無理しちゃだめだよ。」
ともかく嬉しかった。「優しさと思いやりと勇気」を贈られたと思った。その身になって初めて分かる・・・ということの意味を双方向から学んだ。
その後は、街で不自由そうな方と出会った時、できる限り声をかけるよう努めている。
「こんにちは。お気をつけて・・・」
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│エッセー(沖縄編)