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2009年06月20日

フィレンツェのソーセージ屋さん

フィレンツェの中央市場は、規模、内容ともに世界有数を誇ります。

私は、この市場から徒歩5分ほどのところにある「家族経営」の気持ちのよいホテルを定宿にしていました。

「ちょっと散歩してきます。」カウンターに座っているオーナーのおじいさんに言いました。
「ああ行っといで。セツコが行くのはどうせ市場だろ?美味しいもの食べてお出で。」
「あら、当たり~。どうして分かるかな~。」「いいから早く行け!」

たわいのない会話は毎度のこと。

今日はソーセージ売り場です。

カウンターに一つだけ、ドカンと大きなソーセージが置いてあるのを見つけました。
ここの店ではこれだけしか売っていません。

このような地方色の濃い市場では、売っているもののほとんどが「小さな家内工場」で作られた物です。
みな、秘伝の製法を守り、製品に絶大な誇りを持っています。

フィレンツェのソーセージ屋さん



soppressata(ソップレッサータ)という、このお店の自家製ソーセージです。
豚の、主に首から上の肉で作ります。
横20cm、縦15cmほどでしょうか。

枚数を言って、その目方(グラム)で支払います。
版が大きいので、厚み5㎜で切ったとしても1枚の目方はかなりになります。

野菜、フルーツ、パンを買って帰り、おじいさんにお皿を借りて「ホテルの自室」で食事昼食となりました。
ソップレッサータはすばらしく美味しく「私1人でこんなの食べていいものだろうか・・・夫と娘達は今何食べてる・・」なんて殊勝な気持ちになりましたが、なにぶんにもボリュームがありすぎて・・・1回では食べきれませんでした。ゴメンナサイ

フィレンツェのソーセージ屋さん
この写真は、全部
トスカーナの代表的なソーセージです。

イタリア全土、地方ごとに各種、それも優劣つけがたいほど美味しい肉の加工品があります。折にふれてご紹介していきたいと思います。


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