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2010年01月07日

青トマトのオーブン焼き

1昨日
シークァーサー狩りの帰りに
ガチマイ様のお宅におじゃましました。
帰るとき
ご夫妻が丹精されているお庭農園の作物を
いただきました。

青いトマト」と「黄人参」です。
トマトは
「青い堅いのを下さい」という私のお願い・・要求ですネ・・で
人参は
土から抜きながら「あとで3人で分けて・・」とおっしゃって
まとめて袋に入れてくださいました

まずは「青トマトの料理」です。

青トマトのオーブン焼き


この料理は
私の生涯の恩師ピエロ・ジャンナッチーニ氏が突然の脳溢血で亡くなることになる半年前に
リストランテ文流(東京のイタリアンレストランの老舗)の招きで奥様と来日された時
仕事帰りの夜の中央線の中で
つり革につかまりながら「節子なら覚えられる!暗記して!!」
と口頭で教えていただいた料理です。
勿論イタリア語ですが・・料理に関しては理解可能な私です。


青トマトのオーブン焼き
イタリアでも
青いトマトはほとんど売っていませんので
もしかしたらこのレシピは
師のオリジナルかもしれません。
レストランのメニューにも
料理学校の習得レシピにも古典料理書にも
登場したのを見たことはありません。
したがって教わったのは私だけ?
いえ、そうに違いないと思っています。



そして、この時のご指導が、師との最後の会話となってしまいました。
私は「師の遺言」と思っています。
「ビスコッティ ディ プラート(10月27日ブログ参照)」と同様
最も大切なレシピです。


青トマトのオーブン焼き



かすかに甘酸っぱいトマト。アンチョビの塩気。焼けたモッツァレーラチーズの味と香り。オリーブオイル。少量のパン粉の香ばしさ・・がほどよいハーモニーとなった前菜の逸品です。
ワインは赤でも白でもよく合います。

青トマトは栽培者でないと手に入りにくいですね。
でも、沖縄は時々、市場で売っているのを見かけます。
ただし、置いておいて・・・
赤くなるのを待ってから食べるのだそうです。
次のブログで人参の料理を載せましょう。



Posted by Viva Raccolta ! ! at 16:24│Comments(4)大切なこと
この記事へのコメント
新年明けましておめでとうございます。
今年は、ご指導いただいて3年目に突入いたしますが、何分出来の悪い生徒ですので、御引き回しの程よろしくお願い申し上げます。
青トマトのオーブン焼きなんて味が想像できません。まだまだ・・・まだまだ・・・未熟な私ですが、今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by miko at 2010年01月07日 19:11
mikoさま

明けましておめでとうございます。
こちらこそ、よろしくお願い申し上げます。

青トマトオーブン焼き・・・チャンスがあれば教室で取り上げましょう。

これから5月までは特に、沖縄では次々美味しい野菜が採れますね。
私にとって、最も楽しい季節です。
ご一緒に美味しいものをたくさん作りましょうね。
 
Posted by Viva Raccolta ! !Viva Raccolta ! ! at 2010年01月07日 21:48
青トマト、喜んでいただけて、そのうえこんなエピソードがあったなんて知りませんでした。

タイミングが良ければまた持参します。

でも、手に入れる方法はあるのでは・・・
毎週出かける農協の直売店(?)通しで、生産しに依頼すれば可能かもしれませんよ。
大量に出回る今の時期ならできると思います。
Posted by ガチマイおばさん at 2010年01月08日 07:40
ガチマイさま

お心遣いありがとうございます。

大里のかりゆし市場に、時々出ています。
見かけると買っていますが、料理のタイミングをはずすと
せっかく青いのを買ったはずがいつのまにか赤くなって・・・^^

ただ、青いといっても少し赤くなりかけがほとんどで、
今回頂いたような「深い緑、しっかり硬い果肉」のものには
出会えません。本当に美味しかったです。トマト自体の品種も
違うような気がします。

本来は、細長い「サンマルツァーノタイプ」がベストです。
果肉が硬いですし、そもそもが火を通すのに適しています。
縦に半分に切れば舟の形になって、扱いやすいです。
Posted by Viva Raccolta ! !Viva Raccolta ! ! at 2010年01月08日 18:27
 
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