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2009年10月23日

ホタテ貝は巡礼者の証(ホタテ3)

今日はホタテにまつわるかなり古い話です。
キリストの弟子のひとりヤコブという人(後に聖人)がおいでですが、彼の遺骸は、殉教以来なぜか行方不明になっていたそうです。
それが、800年近く経ってスペインのサンティアゴ・デ・コンポステラで見つかりました。
この奇跡がゆえに、この地は巡礼者が絶え間なく続く聖地となったというわけです。
ローマやエルサレムと並んでキリスト三大聖地のひとつです。
ごく最近、テレビで報道されていたのをご覧になった方もおいででしょう。

ホタテ貝は巡礼者の証(ホタテ3)


さて中世のころより、このサンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼者の印になったのがホタテ貝です。
なぜそうなったかについてはいろいろな説があります。
「巡礼者がこの地方の名物のホタテの貝殻を記念に持ち帰った」とか
「旅の途中の托鉢や水飲みに携帯食器として使ったから」とか言われています。

ホタテ貝は巡礼者の証(ホタテ3)
私は「記念にと思って持っていたものが、
     食器としても利用できた。
       それが慣習になり常に携帯するようになった」
というようなことではなかったかと思います。



そのような背景があって、イタリアではホタテ貝のことを
「カッパサンタ Cappasanta(=聖なる貝)」あるいは
「コンキリア ディ サン ジャコモ conchigliea di San Giacomo(=聖ヤコブの貝)」と呼んでいます。

今では巡礼者は、証として必ず「リュックなどにぶら下げたりして」いるようです。
お守りのような性格もあるかもしれませんね。
現地では、街のあちこちに道しるべとして、あるいは巡礼宿の印としてホタテ貝マークが使われています。


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Posted by Viva Raccolta ! ! at 09:41│Comments(0)教室情報
 
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