毎朝ママは
お仏壇のパパとご先祖様にお茶とお水をお供えして
それからコーヒーとフルーツとヨーグルトで朝ごはんにする。
コーヒーの香りとテレビの音が聞こえてくると
そろそろだなって僕は思って立ち上がる。
なにがそろそろかって・・・
ヨーグルトが丁度よい温度になる頃なんだよ。
♪ 最近の写真
ひところはとても痩せたのが、近頃は少し戻ってきたよ。
16年前パリで生まれた僕は、
留学していたここの家のトーコ姉ちゃんのアパートに貰われた。
その頃に「コマちゃん舐める?」
と言ってトーコが小さな皿にとってくれたのが
ヨーグルトを覚えた始まりさ。
もちろん糖分0のプレーンだよ。
ただ、ネコは猫舌といって熱いのも苦手だけど
僕は冷蔵庫から出したての冷たいのも好きではない。
毎朝ママが僕の分をちょこっと皿に出して置いといてくれるので
20分くらいたったところが食べ頃になるのさ。
「コマちゃんお早う。今日はこれから何するの?」
「ヨーグルト舐めたら・・・午前中はまた眠るのさ。ママのベッド借りるよ。」
「よく寝るねえ・・・ひょっとしてネコって字は猫でなくて寝子だったかな?」
「何とでも言ってよね。あ~眠い・・・フア~~」